人事制度構築による薬剤師の育成・戦力化
競争に打ち克つ薬局経営をするための人材の戦力化・育成について
前述の通り医薬分業により調剤薬局業界は短期間でコンビニを上回る店舗数になるほどの成長産業となっており、今後もさらに店舗数が増加していくと見られています。
こうした競合ひしめく環境下の中で、他社との競争に打ち克つには、患者様から選ばれる薬局にならないといけないことは言うまでもありません。そのためには雇用する薬剤師の育成や戦力化は必須事項です。
人事制度の導入により薬剤師を育成・戦力化
薬剤師は医薬品を調合して患者さまに提供することが主な業務ですが、以下のような能力(コンピテンシー)を身に着けることで、仕事の幅がさらに広がって行きます。
・伝達力
対人関係(対患者様や納入業者、社内スタッフ)における伝達能力
・協調性
チーム業務における同僚への気遣いや上司へのホウ・レン・ソウ
・指導力
部下や後輩に対して、適切な指導や育成を行うことができる
・業務の迅速性・正確性
スピーディかつ正確に処方箋の処理をし、医薬品の提供ができる
こういった薬剤師の業務に必要な能力や、同業他社、他店との差別化を計る上で従業員の備えて欲しい能力や成果に繋がる行動を人事制度(評価制度・資格等級制度)に落とし込み、その結果に伴った公正な給与制度を導入し、従業員の納得感ややる気が維持できる体制を確立した上で、核となる人材を育成・戦力化していきます。
職能等級制度の導入により有能な店舗管理者の養成
職能等級制度を導入することになり、各職階(リーダー、店長、エリアマネージャー等)ごとの求められる能力が明確になり、従業員にも5年後、10年後の自身を投影できるビジョンができます、
店舗管理者(店長)についてはその手腕により、新入社員や店舗スタッフ達の仕事の習得状況や不安を把握でき、安心して働ける職場環境や雰囲気作りをできる人材となることを目標におきます。
人事制度導入の効果
調剤薬局が人事制度を構築することで、得られる効果として以下のことが挙げられます。
・人材の育成、戦力化
・社員のやる気の向上
・社員の育成計画を人事制度とリンクした管理ができる
・資格等級制度や評価制度と賃金制度をリンクさせることにより、中途採用者の給与も容易かつ理にかなった決め方ができる
・資格等級や評価項目の設計の際に、会社が理想とする社員像、管理者像を明確にし社内に浸透させることができる。
・『成長志向』『社員同士協力を惜しまない』等のよい社内風土、組織風土を作り出す。
以下のようなお悩みがあるのであれば、人事制度の導入が切り札的な解決策になります。
・従業員が増加するに従い、給与を決める仕組みがないと、同程度の能力や経験の社員間でも、なぜか採用時期の違いだけで給与に差が生まれてしまう。
・評価の基準や給与体系を従業員から尋ねられても、うまく答えられない。
・経営者のサジ加減での賞与、昇給、昇格が決まるため、従業員のモチベーション維持、人材育成に課題があり、組織が一枚岩になり得ていない。
・とにかく従業員を戦力化できる仕組みが欲しい。
“ヒトを育てる人事制度”につきましては、当サイトの姉妹サイト“大阪人事コンサルティングセンター”に紹介記事を掲載しております。
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