看護師や医療スタッフの給与をどう決める??

医療機関(病院、クリニック、歯科医院等)の経営者の皆様

   医療スタッフに対し適切な給与、手当を提示されていますか?

 医療スタッフの皆様には権限と責任がリンクした報酬設定を!!

  ドクターの皆様が、医療機関を開業される際に、何が一番の懸案事項でしょうか?

 スタッフの募集、採用に関わることが初めてで、どのように履歴書を見ていいのか…はたまたどのように面接したらよいのかがわからない…。

    こういった悩み事も無論おありでしょう。

 しかし、医療スタッフの給与をどのようにしてきめればよいのかわからないということも、大きな悩みの一つなのではないでしょうか?

  スタッフの給与を何を基準にして決めればよいのか…。

  実力の差と給与の整合性をどのように考えればよいのか…

 こういった、給与の決め方については、新規でご開業されるドクターのみならず、現在、開業してご活躍中の院長先生の皆様も悩ましい問題なのではないでしょうか?

 

 給与決定に伴い、以下のようなお悩みはないですか?

 ・看護師を中心に医療スタッフは転職が活発で流動的な労働市場であるため、同じ正看護師という職種であっても、少なくとも地域の同職種の世間水準を上回る給与を提示しないと、定着してくれないかも知れない…

 ・開業するにあたり高額の設備投資をしている。これから医療スタッフ達と共にに一枚岩となり、設備投資分の資金を回収していかなければならないが、自分が設定している給与額が果たしてスタッフ達のモチベーションを駆り立ててくれるものなのか…。

 ・同じ経験年数の正看護師が二人。一人はキャリアのほとんどを総合病院で経験を積んだが、もう一人は個人クリニックでの勤務経験のみ。給与の処遇は同じでいいのか??

 ・子育て期の優秀な看護師さん。正社員勤務は無理なので、パートタイマーとして高額の時給を支払ってでも来てほしいが、子育て期が終わり正社員に戻った場合、パート時に払っていた高額の時給はとても保証できない。どのように調整すればよいのか…

 

 私が、今まで院長先生や医療機関の経営者の皆様からお伺いしたスタッフ給与に関してのお悩みは上記記載の内容が多かったです。

 

 給与の決め方は昨今色んな考え方があるのは事実ですが、特に医療機関の給与制度の設計は以下の3点について留意していかなければならないでしょう。

①市場価値との比較

②情意(モチベーション)との連動

③環境(ライフスタイル)への柔軟性

 

 それぞれご説明いたします。

 

 ①市場価値との比較

 看護師さんやコメディカルスタッフが、同地域内での労働市場や人材市場でどのくらいの価値があるかという考え方です。

 上記にも記載している通り、医療業界、特に看護師さんなんかは流動的な労働市場であるため、同地域の世間水準をきちんと把握した上で、給与を処遇しないと、せっかく優秀な方が来てくれても、すぐに転職されてしまうケースが往々にしてあるでしょう。

 

②情意(モチベーション)との連動

 私の経験上ですが、特に看護師さんに限ったことではなく、コメディカルスタッフを含め医療スタッフとして働かれている皆さんはキャリア志向が強いように思います。国家ライセンスを取得し、誇りを持ち仕事をされておられるため、心は常にキャリアアップのためのモチベーションを求められている傾向が強くあるように思います。

 常に“明確な目的意識”“自身の成長”“自主性の形成”を意識した上で仕事に取り組まれている方が多いということです。

 そういった環境下で、給与制度(賃金テーブル)を設計するとすれば、ただ単に、世間水準を若干上回る給与を提示したとしても、それは雇用する医療スタッフの向上心を満たすものではありません。

 きっちりと、“権限”“責任”が“報酬”にリンクさせるような形態を取らないと、従業員からの納得度は得にくいでしょう。

 

 ③環境(ライフスタイル)への柔軟性

 スタッフの入職後の人生をシュミレーションした場合、人生のある時期には、お金が必要でバリバリ仕事がしたい時もあれば、お金よりも時間を重視したいと思えるときもあると思います。

 上記の例のところで記載した、子育て期の優秀な看護師さんをどのように処遇するかなどは、各医療機関の環境(ライフスタイル)対応への重要な課題の一つかと思います。

 バリバリ働きたい時期の給与制度と子育てを中心にライフスタイルを組み立てたい時期の給与制度。これをどのようにスタッフからの納得感を得るように整合性を持たせ両立させるのか…。

 こういったことも考えて賃金制度を設計していかなくてはならないでしょう。

 

 当事務所ではこういった状況も踏まえた上で、医療機関様の給与制度の構築にお力添えをさせて頂いております。小規模医療機関様でも、スタッフの皆様の納得が得られ、モチベーション維持につながる賃金テーブルの設計や、初めて雇い入れるスタッフの賃金をどのように処遇するか等、ご相談に応じさせて頂いております。

 

   当事務所では“忙しい院長先生でも短時間で給与設計ができるソフト”を使用し、上記の院長先生のお悩みを解決する賃金設計のお手伝いをさせて頂きます。

  姉妹サイト“大阪人事コンサルティングセンター:給与設計ソフトのご紹介”のページへ

 

 

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この記事は私が書きました

児島労務・法務事務所 代表 児島登志郎
 社会保険労務士・行政書士
 組織心理士・経営心理士(一般財団法人 日本経営心理士協会 認定)

 元大阪労働局 総合労働相談員
 元労働基準監督署 協定届・就業規則点検指導員

 

 社会保険労務士として開業する傍ら、大阪府下の労働基準監督署にて総合労働相談員、就業規則・協定届点検指導員を計10年間勤める。 その間に受けた労使双方からの相談数は延べ15,000件以上、点検・指導した就業規則、労使協定届の延べ総数は10,000件以上に及ぶ。 圧倒的な数量の相談から培った経験・知識に基づいた労使紛争の予防策の構築や、社員のモチベーションを高める社内制度の構築を得意分野としている。

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